星見鶏

中部地方の星空を見たり撮ったりのブログです

2020-01-01から1年間の記事一覧

IC405(SH2-229):ぎょしゃ座の散開星雲

IC405(まがた星雲)の頭の部分の拡大写真ですが、中央の6等級の変光星はランナウエイ・スターと呼ばれ、オリオン大星雲から飛び出してきた星とのことです。たまたまIC405を通過しており、その光で星雲を光らせているようです。非常に綺麗な星雲で…

Sh2-290:かに座の惑星状星雲

先日アップしたSh2-290は露光時間不足で青い星雲の周りにある赤い星雲が淡かったので追加撮影をした。当日の茶臼山周辺はかなりの積雪があり、所々除雪はされているがアイスバーン状態で注意が必要であった。また駐車場も5~6台ぐらいの除雪はされていたが…

Sh2-290:かに座の惑星状星雲

初撮影のSh2-290(Abell31)はかなり大型の惑星状星雲で、中心部は青くその回りは非常に淡い赤色の星雲が取り巻いているようだ。青い部分はなんとか写ったが、赤い星雲はかなり淡くわずかに分かるぐらいで露光時間不足のようだ。再度挑戦しよう! 撮影日時、場…

IC2177:いっかくじゅう座の散光星雲

いっかくじゅう座のわし星雲と呼ばれていましたが、最近ではかもめ星雲と呼ぶ方が増えてきたようです。次回は頭部、右羽根部分の拡大や散開星団M50、トールの兜星雲と一緒に撮ったりしたいですね。 撮影日時、場所:2020年12月13日 1:00~ 愛知県茶臼山周…

IC1805:カシオペア座の散光星雲

今回はIC1805(ハート星雲)の中心部をクローズアップして撮影した。中心部に向かって何本もの突起物?が伸びており、結構複雑に入り乱れているのがのが面白い。 写真中央上に輝いている星の集まりがメロッテ15という散開星団です。 撮影日時、場所…

NGC2174+IC443+M35:オリオン座、ふたご座の散光星雲と散開星団

NGC2174(右:モンキー星雲) 、IC443(左:くらげ星雲)、M35(左上)を何度も微調整してなんとか構図に納めた。(ちょっと窮屈だな~) 《番外》この写真の前にぎょしゃ座のSh2-223,Sh2-224,Sh2-225という超淡の超新星残骸を狙ってみた。Sh2-240より手強いと知っ…

Sh2-132:ケフェウス座の散光星雲

Sh2-132はHαで発光している散光星雲と東側にOⅢで発光している青色の領域があり大変綺麗な星雲です。形がライオンに似ていることからライオン星雲とも呼ばれています。ライオンの顔とたてがみに見えて面白い形をしています。尻尾もあるようだが、写…

Sh2-240:ぎょしゃ座の超新星残骸

頻繁に雲の移動があったため、予定より2時間遅れとなり月の出まで2時間半、非常に淡いので予定の半分の露光時間では厳しいと思ったが、撮影することにした。 Sh2-240は約20万年前に爆発した超新星の残骸で、まき散らされた星間ガス雲です。細かいフィラメ…

Sh2-284:いっかくじゅう座の散光星雲

今日は22時以降によくなるという予報通り、これまで北天以外にあった雲が開け、全天素晴らしい星空となった。今回初撮影のSh2-284はいっかくじゅう座のほぼ中央部にあり、大きなHⅡ領域にある星雲です。また、冬の天の川にあり、バラ星雲や多くの散…

NGC1491+Sh2-205:ペルセウス座の散光星雲

ペルセウス座ときりん座の境界にまたがる大型で非常に淡い散光星雲(HⅡ領域)と右中央上にある散開星団はNGC1444です。全体で鶏のような形?の星雲のようで、中央の明るい星雲がNGC1491で中心部はかなり明るく惑星状星雲のような構造を持っているようで…

Sh2-126:とかげ座の散光星雲

先月初めてとかげ座のSh2-126を撮影したが、浮上に淡い星雲なので全体像を捉えきれなかった。今回は焦点距離を短く、Hαナローバンド撮影で再チャレンジした。赤い星雲の全体を捉えることができたが、当然ながら灰色をした淡い部分は写っていない。1…

SH2-232,235:ぎょしゃ座の散開星雲

ぎょしゃ座の5角形の中で、メンカリナンとエルナトの中央に浮かぶ淡い散光星雲です。写真左からSh2-232,Sh2-235,Sh2-231、そして小さなSh2-233です。撮影機材の不調で撮影時間が遅くなり、また22時頃から月齢6の月の出が…

バーナードループとエンゼルフィッシュ星雲

以前、久しぶりにポタ赤ケンコースカイメモで撮った写真であるが、極軸合わせが不十分でボツにした。しかし、よく見るとベラトリックスとエンゼルフィッシュの間に青緑色の天体が写っていた。何かと調べたらおそらくアトラス彗星(尾なし)ではないかと思われ…

M101:おおぐま座の渦巻銀河(回転花火銀河)

月没ごろには、早くもしし座が昇っているが、林の隙間から見える回転花火銀河を撮ることにした。この銀河は好きな銀河のひとつで何度撮っても飽きたい対象である。 このNB1フィルターは緑色がかった画像で月光の影響かと思っていたが、月没後も同じような傾…

NGC2237:いっかくじゅう座の散光星雲

冬の散光星雲の定番であるバラ星雲をFS60CB+QBPフィルターとタムロン70-200+Astro Duoフィルターの2台で撮ってみた。カメラと鏡筒の違いはあるものの、フィルターの特性に違いが見られ、Hαの透過性はAstro Duoフィルターの方が高透過で、画像ではQBPは青っぽくバラ星雲は薄っ…

NGC1514:おうし座の惑星状星雲

今日は一晩中天気が続く予報だが、上弦後3日目で月没は午前2時半ごろである。月光下で新しいナローバンドフィルターNB1の試写を兼ねて茶臼山に向かった。さすがに上弦を過ぎた月光は明るく、このようなときに来る物好きはいないと思いきや、すでにお二…

NGC660:うお座の異形銀河(極環状銀河)

面白い形をした銀河で、引き伸ばされたような2本の腕とX字型の暗黒帯があります。この銀河の腕は極方向に巻いている珍しい形態を持っていて、「極環状銀河」と呼ばれており、なぜこのような天体ができたのかはまだ結論が出ていないようですが、原因は銀河同…

M74:うお座の渦巻銀河

意外にも今回が初撮影となったM74は、綺麗な腕を持ったフェイスオン銀河であるが、メシエ天体の中でも10.2等と最も暗い天体のひとつで、特に腕の部分は非常に淡く映し出すのはなかなか難しい銀河です。銀河系と同じくらいの径10万光年の大きさを持ち、3700万…

Sh2-273:いっかくじゅう座の散光星雲

いっかくじゅう座コーン星雲や散開星団の周辺に広がる散光星雲Sh2-273を撮影しました。非常に賑やかで華やかなので好きな領域である。周辺に広がる暗黒星雲や分子雲を捉えるには、35㎜換算で200㎜以下の明るいレンズでの撮影が必要かな。 撮影日時、場所:20…

Sh2-126:とかげ座の輝線星雲

とかげ座?そんな星座あった?これまでその存在も知らなかった星座にあるこの星雲は、その形から「鷹の爪星雲」と呼ばれている輝線星雲です。星友が撮った写真が綺麗だったのでトライしました。大きく非常に淡い星雲で、構図合わせをするもなかな写ってくれ…

ちょっと一息:紅葉狩り(河口湖・白糸の滝・新穂高・御在所)

桜が満開のころはまだ富士山に残雪があり綺麗だが、紅葉の頃は冠雪とのタイミングがなかなか合わない。初冠雪はあったようだが、降水量が少なく消えてしまった。それでも素晴らしい晴天で清々しく、紅葉を楽しめた。富士山撮影の帰り道はいつも白糸の滝に立…

IC434+M78+バーナードループ:オリオン座の馬頭星雲と反射星雲

危うかった天候もなんとか持ちこたえ、機材もトラブルなく撮影できたのは幸運だった。冬の代表星座オリオン座の付近を撮影した。この辺りは非常に賑やかで華々しい領域で面白い。フィルターの影響なのか星がなんだか青っぽいのは気になるところであるが、何回撮影…

IC417+M36+M38:ぎょしゃ座の散開星雲と散開星団

日中は余り天気が良くなく、GPVでは夜間も曇り予報、WINDYでは11時頃には晴れ間が広がるとの予報で今回もWINDYに賭けてみた。到着時は霧雨みたいな感じの細かい水滴が舞っていた。こりゃダメだわと思いつつ、待つこと20分でWINDYの予…

M78+バーナードループ:オリオン座の反射星雲

バーナードループを挟んでM78(右側)と分子雲(左下)を狙ってみた。縦構図にすべきところ横構図で撮ってしまったためバーナードループが迫力に欠け、失敗作。次は落ち着いて縦構図で決めたい。 撮影日時、場所:2020年10月25日 00:00~ 愛知県茶臼山周…

M42:オリオン座の散光星雲

冬の星座の代表格であるオリオン座の三ツ星の南側に輝いているオリオン大星雲を撮った。毎年必ず撮影する散開星雲で、周辺には馬頭星雲や多くの星雲が存在しており、大変賑やかな領域で、写真上の青い星雲はランニングマン星雲ともと呼ばれている星雲です。…

Sh2-155:ケフェウス座の散光星雲

ケフェウス座の東部に広がる小さな散光星雲で、星雲の形が洞窟のように見えることから洞窟星雲とも呼ばれています。この領域は不気味な雰囲気が漂っていますが、写真中央の洞窟星雲の周りにも淡く赤っぽい星雲や青っぽい星雲も見られ結構賑やかでカラフルな…

M31:アンドロメダ座の渦巻銀河

やっと霧が晴れ、2年ぶりにM31を撮影した。撮影途中、突然パソコンが停止!15年選手でやはり寿命かと調べていたら、パソコンではなくバッテリーがご臨終となっていた。バッテリーも長期間使っていたので、予備を購入済みですぐに再開できた。これまでは赤…

M33:さんかく座の渦巻銀河

さんかく座はアンドロメダ大銀河で有名なアンドロメダ座の隣にある目立たない星座ですが、M33という立派な銀河を有しています。見かけの大きさは満月の約2倍ほどありますが、大変淡いのでアンドロメダ銀河のように肉眼では見えません。銀河を取り巻く腕と…

M45:おうし座の散開星団(すばる、プレアデス星団)

冬の星座であるおうし座に位置する散開星団で、肉眼でもいくつかの星の集まりであることが分かり全体的にぼんやりと雲が浮かんでるように見えます。すばるの周りには星雲や分子雲があり構図を取るには難しいので、今回はすばるを中心に撮影した。すばる全体…

IC405:ぎょしゃ座の散光星雲

IC405まが玉星雲をクローズアップして撮ってみた。星雲を光らせている中心星の距離によって色が変わっています。頭部(右上)の輝星を取り巻く青白い光を放っており非常に美しい星雲です。今回は青色が強調されるComet-BPフィルターで撮影したの…