星見鶏

中部地方の星空を見たり撮ったりのブログです

2021-01-01から1年間の記事一覧

NGC5364:おとめ座の渦巻銀河

おとめ座付近には数多くの銀河が密集していますが、撮影できていない銀河が一杯ある。今回も初撮影のNGC5364は典型的な渦巻銀河で、本体をぐるっと一巻きする腕があります。この腕は歪んでおり非対称な形状をしています。その原因は左の渦巻構造を持たない楕…

NGC6946:ケフェウス座の渦巻銀河

22時頃には雲も移動し風も穏やかになったが、夜半過ぎから急に風が強くなってきた。銀河撮影には厳しいと思いつつ2台の機材で撮影してみた。このNGC6946は夏の天の川にあり、沢山の星々に囲まれています。大きく広がった腕にはHⅡ領域があるようで、活発に…

M4+Sh2-9:サソリ座の球状星団と散光星雲

CMOSカメラを使って銀河を撮る予定だったが、不調で急遽一眼レフに変更しサソリ座付近を撮影した。カラフルタウンの全体は画角に入らないので3色の散光星雲と球状星団を撮影することにした。中央の赤い星雲がSh2-9、その下の星の集まりがM4で、左の青…

サドル付近+ペリカン+北アメリカ+網状星雲:はくちょう座の散光星雲

下弦の月で撮影時間は限られているが、天気予報が良かったのでいつもの撮影地に出かけた。GWの最中なので撮影地に向かう反対車線は近場で楽しまれた方々の帰路なのか大渋滞。撮影地も混雑すると思い早めに出発したが、半分近くは埋まっていた。撮影準備中に…

Photoshop Camera Raw の新機能(スーパー解像度)のテスト

ポタ赤を使って天ノ川を撮影したが、極軸が合っていなかったのかコンポジットがうまく出来なかったので、最近Photoshopの新機能が追加されたので試してみた。Raw画像で撮った一枚の写真をCamera Rawで立ち上げ、写真を右クリックすると〈強化〉という項目が…

IC4592:いて座の散光星雲

月明かり・光害・風、更に薄雲が移動する条件での撮影となったが、月明かりと光害の影響を少なくするためナローバンド干渉フィルターを装着しての撮影としたが、風・雲の影響はどうしようもない。何度かこのIC4592(蒼い馬星雲)を撮影したが、星が写…

M20:いて座の散光星雲

M20の前に撮影したM16は26枚中使えるのがたった7枚!風があったとはいえ酷い有り様。やはりR200SS鏡筒にはEQ5赤道儀ではやぐ過ぎたかも。軽量赤道儀なので風には弱い。時間がもったいないので風のある日は小型鏡筒で撮影することにしよう。風が…

M8+M20:いて座の散光星雲

上弦も過ぎ月没が午前一時頃となるが、天候も良さそうなのでいつもの茶臼山面の木まで出かけることにした。現地では予報以上に風が強く雲らしき移動しており移動しており状況はさえない。撮影準備中に星友のSさんがお見えになり、久しぶりにお話ができ楽しく…

M109:おおぐま座の渦巻銀河

メシエ天体の中でもまだ撮影していない銀河があるようだ。このM109も初撮影で、ユニークな棒渦巻の銀河でぼんやり輝く核と巻き付いた腕が写っています。結構淡くメシエ天体の中でも観察しづらい銀河だと言われているようです。じっくりと時間をかけて撮…

M106:りょうけん座の渦巻銀河

空の状態は良いのだが風が強くて長焦点での銀河撮影は酷いことに!星が銀河みたいに膨らんだり、星に長いヒゲが左右に出て使い物にならない。諦めて単焦点に切り替えての撮影となった。M106は好きな対象であるがこんなに小さく撮ったのは初めてで、更に小さ…

NGC4244:りょうけん座のエッジオン銀河

極淡銀河第2弾、銀河を横から見たエッジオンタイプの銀河で、細長く銀河の中心部にも膨らみがない淡くて華のない銀河でした。また、NGC4565のように暗黒帯もほとんど確認できませんでした。細長い針のようなシルエットで海外では「Sirlver Needle Galaxy」…

NGC4236:りゅう座の棒渦巻銀河

折角熊野まで来たので、これまで撮影できなかった淡い銀河を撮ろうと意気込んできた。このNGC4236は比較的大きな銀河であるものの実際撮影すると、中心部もぼんやりしておりコントラストも良くなく、周辺に至っては本当に淡い!撮影機材の選択ミスでF8では…

NGC4038&4039:からす座の触角銀河

近場の撮影ポイントは天気が良くなく、約2年ぶりに熊野まで遠征した。ここまで来るとさすがに空は暗いが、海辺なのでシーイングが気になるところである。 二つの銀河が衝突して互いの重力によって影響を及ぼし合うことで、両方の銀河から長いしっぽが伸び、…

NGC3486:こじし座の渦巻銀河

こじし座?余り聞いたことがない星座にあるNGC3486は知名度は低いようだが、綺麗な銀河と思います。中心核は明るいが、取り巻く腕は非常に淡くHⅡ領域に見られる赤い斑点があるようだが確認できず。次回はもっと撮影時間をかけて撮影したい銀河です。 撮影日…

M82:おおぐま座の不規則銀河(葉巻銀河)

M82とM81は15万光年ほどしか離れておらず、巨大なM81の重力の影響を受けて変形させられた不規則銀河です。そのためスターバーストが引き起こされて生まれた星々が一生を終える際に超新星爆発で赤いジェットが特徴です。写真でも銀河の中心部から…

NGC4725:かみのけ座の渦巻銀河

かみのけ座の中央部にあるNGC4725はあまり知名度はないが、視直径約10分・明るさ10等級で以外に大きく明るい銀河です。棒渦巻銀河の一種で中心部を斜めに貫く構造をしており、二本の腕が全体を取り巻いています。その外側にも淡い腕が広がっているようだ。初…

サソリ座周辺の散光星雲

何度撮影してもうまく画像処理できないのがサソリ座周辺の散光星雲で、その原因の多くは高度が低く光害の影響をもろに受けるためだ。ここ茶臼山周辺も光害の影響も年々大きくなり、南側の低高度の空の状態は酷く撮影予定になかったが、サソリ座が上ってくる…

M51:りょうけん座の渦巻銀河

M51は銀河を真っ正面から見られるフェイスオン銀河で、日本の大きな腕が美しく伴銀河含めて子持ち銀河とも呼ばれお気に入りの銀河です。今日は空の状態はあまり良くなく風もありましたが、夜半近くから北天の状態がよくなり風も止んだことから撮影にはい…

アンタレス付近:サソリ座の散光星雲

新月期の快晴予報なので三重県紀北町まで足を伸ばした。南の暗い空を求めてたくさんの方がつめかけ海岸線の撮影スポットは満杯状態であった。空の状態は期待したほどよくなく春霞の影響なのかパッとせず白っぽく眠いような星空であった。いずれ良くなるだろ…

M64:かみのけ座の渦巻銀河

中心核の手前に暗黒帯を持っているのが特徴であり、黒目銀河とも呼ばれています。 夜半過ぎからやっと空も暗くなってきたが、2時間あまりで雲が広がってきて終了。 撮影日時,場所:2021年3月11日 00:00~ 愛知県元気村周辺 撮影機材:タカハシμ180+レデュサー(F/9.6…

NGC2903:しし座の渦巻銀河

約3000万光年離れた銀河で、しし座の頭部のししの大がまの先っぽにあります。この銀河は中心部の構造が綺麗で、長く伸びた2本の腕が見られます。若い星が爆発的に生まれ続けている、いわゆるスターバースト銀河です。南中頃からの撮影で光害の影響が大…

NGC2371:ふたご座の惑星状星雲

約一ヶ月ぶりの撮影遠征に出かけた。いつもの茶臼山近辺は雲予報なので元気村に出かけた。ここ元気村は近年の光害の影響を受け空の状態は良くない。夜半近くまでは空が白々としており撮影にはそろそろ限界かも。 初撮影のこの惑星状星雲は明るさが13等と暗…

NGC2170:いっかくじゅう座の散光星雲

先回とは違う鏡筒とフィルターで撮影してみた。撮影開始時間が遅くなり、2.5時間後には山陰に隠れてしまって枚数を稼げなかったのは残念であった。 撮影日時、場所:2021年2月16日 22:00~ 三重県紀北町周辺 撮影機材:タカハシε180(F/2.8,500㎜) +NB1フィルター+キャノ…

M65+M66:しし座の渦巻き銀河

しし座の後ろ足の付け根部分にしし座トリオがあるが、構図が合わず2つの渦巻き銀河の撮影となった。右の黄色っぽい銀河がM65、左がM66で地球から役3500万年光年の距離にあります。M66はHⅡ領域がたくさんあり活発な星形成活動があるようです。…

M106:りょうけん座の渦巻き銀河

これまで風の影響で銀河は撮影できなかったが、風ほぼ無風状態・月没後の絶好のコンディションで撮影できた。M106は棒状構造のある渦巻き銀河で、その棒構造の両端から腕が伸びているが、非常に淡い。今回は中心部の色合いや淡い腕がまとわりつく様子が…

Sh2-308:おおいぬ座の散光星雲

おおいぬ座の淡い円錐状の星雲で、ミルクポッド星雲とも呼ばれています。この星雲は星が放湿したガス成分なので惑星状星雲ともいわれています。淡いベールのような青緑の姿は綺麗です。非常に淡いためRGBでは撮影は難しく、ナローバンドフィルターを使用…

Abell7+クリムゾンスター:うさぎ座の惑星状星雲と赤い星

写真左のAbell7は太陽ぐらいの恒星が2万年前に星の斉木を迎え、外周部が爆発した後の姿のようです。非常に淡くかなりきつい画像処理をしないと炙り出せません。右側にあるクリムゾンスターは全天で最も赤い星で427日の周期で5.5~11.7等の間を変光するよ…

IC434:オリオン座の散光星雲

IC434馬頭星雲は好きな星雲であるが、大きな輝星が3つもありゴーストがどうしても出てしまう。これまでステライメージでの画像処理ではどうしても取れず困っていたが、Photoshopではかなり改善されたと思う。 〈Photoshopで処理〉 〈ステライメージで処理〉撮影日…

NGC2170:いっかくじゅう座の散光星雲

夏のさそり座のように色とりどりの散光星雲が混在する美しい領域ですが、非常に淡い上に結構南に低い星域で中々思うように撮影できない難物です。おまけに撮影時は風も強いという条件での撮影になってしまった。淡い分子雲もあるが炙り出すには総露光時間が…

NGC2174:オリオン座の散光星雲

〈カブリ修正版〉カブリを修正しました いつもの茶臼山はあいにくの曇り空で、三重県の紀北町まで久しぶりの遠征をした。 ここは南が海なので暗く冬の散光星雲がまだ撮影できるので期待してきたが、あいにく風が強い。NGC2174はモンキー星雲と呼ばれ…