星見鶏

中部地方の星空を見たり撮ったりのブログです

IC405とIC410:ぎょしゃ座の散光星雲

今年1年間の振り返りはひとまず終了。最低限の記録しか残っておらずウイキペディアのお世話になりながらブログを続けてきた。これからはできるだけ現地で体験したことを中心としたい。今日は新月期で天気も良く、GPV気象予報とWindyでチェックしたところ茶臼山は生憎の曇り空。だが、紀北町は快晴ということで今日の星見鶏は紀北町に決定した。機材設置準備中は多少の雲と風があったが、撮影段階には雲は抜けいい星空となった。しかしながら、椅子が突風で倒れるほど強くなってきた。今日はカメラ(冷却CMOSカメラ)のテストも兼ねてきたが、このカメラ相性が悪い。このカメラはフルサイズ換算引き延ばし率が約4倍近くあり、銀河撮影用にと購入したが、3か月は天候が悪く全く使えず、対応ソフトも使い勝手が悪く、何回もテストを繰り返したがなかなか成果が出ない。長焦点(3000㎜以上)撮影なので風は禁物。一眼レフに交換しようとしたが、カメラマウントから外れない。取り外し用ピンまで折れてしまいあえなく撤収。撤収後すぐに風はぴたりと止んだ。本当にこのカメラ相性が悪い!

気を取り直してもう一台の機材で撮影続行。写真下はIC405、上がIC410でいずれもぎょしゃ座の代表的な散光星雲である。IC405は勾玉に似ていることから「まが玉星雲」と呼ばれています。頭部は青白く光った筋がありますが、焦点距離350㎜では写っていません。非常に美しい星雲で、次回はクローズアップして撮りたい対象です。IC410はおたまじゃくし星雲とかどくろ星雲とか呼ばれていますが、この写真ではよくわかりません。両星雲の間にある星々はMelotte31と呼ばれる散開星団です。ほかにも、この領域は大小の散光星雲や散開星団が多く、賑やかでカラフルな領域ですのでもう少し明るい光学系で撮影しようと思います。

f:id:tosi0710:20191225203052j:plain

撮影日時、場所:2019年12月4日 22:30~ 三重県紀北町

撮影機材:コーワプロミナー500+レデュサー(F/4、350㎜)+Astoro Duo-NBフィルター+キャノン6D+

                 スカイウォチャーEQ5+スターライトスーパースター

撮影条件:ISO1600、10分×14枚、ステライメージ8で画像処理