星見鶏

中部地方の星空を見たり撮ったりのブログです

M4+Sh2-9:サソリ座の球状星団と散光星雲

CMOSカメラを使って銀河を撮る予定だったが、不調で急遽一眼レフに変更しサソリ座付近を撮影した。カラフルタウンの全体は画角に入らないので3色の散光星雲と球状星団を撮影することにした。中央の赤い星雲がSh2-9、その下の星の集まりがM4で、左の青色の星雲はIC4603、その下がIC4605である。黄色い星雲はアンタレスによって照らされたVdB107という反射星雲です。

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撮影日時,場所:2021年5月3日 23:30~愛知県茶臼山周辺

撮影機材:タカハシFSQ106(F/5.0,530㎜)+6D+LPS-P2フィルター+EQ6+QHY5L

撮影条件:ISO3200, 4分×20枚、ステライメージ9,photoshopCCで画像処理



サドル付近+ペリカン+北アメリカ+網状星雲:はくちょう座の散光星雲

下弦の月で撮影時間は限られているが、天気予報が良かったのでいつもの撮影地に出かけた。GWの最中なので撮影地に向かう反対車線は近場で楽しまれた方々の帰路なのか大渋滞。撮影地も混雑すると思い早めに出発したが、半分近くは埋まっていた。撮影準備中に早くも満車状態。こんなに沢山の方がお見えになるのは初めてで入れ替わり入れ替わり立ち替わりの状態で撮影枚数の3割ぐらいは車ライトの影響でボツ(-_-;)

初めての撮影機材の組み合わせで準備に手間取り、撮影時間が更に少なくなってしまった。一旦中断し、もう一台の方ではくちょう座の散光星雲をまとめて撮ってみた。単色で華やかさも迫力もなく面白みのない構図となってしまった。やはり、サソリ座付近を狙った方が良かったな~

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撮影日時,場所:2021年5月3 23:30~愛知県茶臼山周辺

撮影機材:TAMRON70-200㎜(F/4,70㎜)+60D+LPS-P2+EQ5+ノータッチ

撮影条件:ISO1600, 4分×18枚、StellaImage9 ,photoshopCCで画像処理

 

Photoshop Camera Raw の新機能(スーパー解像度)のテスト

ポタ赤を使って天ノ川を撮影したが、極軸が合っていなかったのかコンポジットがうまく出来なかったので、最近Photoshopの新機能が追加されたので試してみた。Raw画像で撮った一枚の写真をCamera Rawで立ち上げ、写真を右クリックすると〈強化〉という項目が出るのでクリックすると見かけ上の解像度を高める画像になるというもの。

安物のレンズで撮ったためコマ収差が出てトリミングした画像です。確かに解像度は上がっているように思いますが、天体撮影には無理があり通常の撮影では効果があるように思います。まあ、一枚の画像と思えばまずまずかな?

(参考YouTubeは下のリンクで)

https://youtu.be/DAA-cclgw_0

 

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撮影日時,場所:2021年4月20日 1:00~ 愛知県茶臼山周辺

撮影機材:Tokina(F/2.8,16㎜)+X7i+HEUIBフィルター+スカイメモ

撮影条件:ISO1600, 2分×1枚 photoshopCCで画像処理

 

IC4592:いて座の散光星雲

月明かり・光害・風、更に薄雲が移動する条件での撮影となったが、月明かりと光害の影響を少なくするためナローバンド干渉フィルターを装着しての撮影としたが、風・雲の影響はどうしようもない。何度かこのIC4592(蒼い馬星雲)を撮影したが、星が写っているだけで星雲が確認できないほど淡く、今回も同じ状態であった。(元画像参照)画像処理をしてもステライメージだけでは歯が立たなかったが、今回はPhotoshopで初挑戦。背景処理だけでもあれやこれやとマスクを作成して整えたがこれで精一杯。

蒼い馬星雲の炙り出しに至っては、何度も最初からのやり直しでほとほと手を焼いた。ナローバンドフィルターを使ったせいか分子雲が綺麗に出ないし、青色の発色も透明感がない。淡い星雲を撮影するには良い夜空が一番で、次は南紀の空で再挑戦したい。

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〈コンポジット後の元画像〉

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撮影日時,場所:2021年4月19日 23:00~ 愛知県茶臼山周辺

撮影機材:タカハシFSQ106+レデューサ(F/3.6,385㎜)+6D+NB-1フィルター+EQ6+QHY5L

撮影条件:ISO3200, 4分×26/35枚、ステライメージ9,photoshopCCで画像処理

 



 

M20:いて座の散光星雲

M20の前に撮影したM16は26枚中使えるのがたった7枚!風があったとはいえ酷い有り様。やはりR200SS鏡筒にはEQ5赤道儀ではやぐ過ぎたかも。軽量赤道儀なので風には弱い。時間がもったいないので風のある日は小型鏡筒で撮影することにしよう。風がなければ搭載可能重量9㎏(R200SS+カメラ等で8.5㎏)まではいけそうです。

M20三裂星雲の右上、M21散開星団とセットで撮影しました。

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撮影日時、場所:2021年4月20日  1:30~ 愛知県茶臼山周辺

撮影機材:ビクセンR200SS(F/3.8、760㎜)+60D+Quad BP+EQ5+QHY5L

撮影条件:ISO3200、4分×24枚、ステライメージ9,photoshopで画像処理

 

M8+M20:いて座の散光星雲

上弦も過ぎ月没が午前一時頃となるが、天候も良さそうなのでいつもの茶臼山面の木まで出かけることにした。現地では予報以上に風が強く雲らしき移動しており移動しており状況はさえない。撮影準備中に星友のSさんがお見えになり、久しぶりにお話ができ楽しく過ごせた。23時頃から撮影を始めたが、R200SSで撮影したものはガイドグラフが飛び跳ねておりほとんど没(; ;)ホロホロ 月没頃には雲、風も収まり夏の定番の散光星雲M8とM20を撮影した。

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撮影日時,場所:2021年4月20日 1:30~ 愛知県茶臼山周辺

撮影機材:タカハシFSQ106+レデューサ(F/3.6,385㎜)+6D+NB-1フィルター+EQ6+QHY5L

撮影条件:ISO3200, 4分×26枚、ステライメージ9,photoshopCCで画像処理

 

M109:おおぐま座の渦巻銀河

メシエ天体の中でもまだ撮影していない銀河があるようだ。このM109も初撮影で、ユニークな棒渦巻の銀河でぼんやり輝く核と巻き付いた腕が写っています。結構淡くメシエ天体の中でも観察しづらい銀河だと言われているようです。じっくりと時間をかけて撮影する予定でしたが、風の影響で撮影画像の半分しか使えませんでした。次回撮り増しする予定です。

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撮影日時,場所:2021年4月14日 21:00~ 愛知県茶臼山周辺

撮影機材:タカハシμ180+レデュサー(F/9.6,1728㎜)+X7i+HEUIBフィルター+EQ5+QHY5L

撮影条件:ISO3200, 10分×11枚、ステライメージ9,photoshopCCで画像処理