星見鶏

中部地方の星空を見たり撮ったりのブログです

M106:りょうけん座の渦巻銀河

空の状態は良いのだが風が強くて長焦点での銀河撮影は酷いことに!星が銀河みたいに膨らんだり、星に長いヒゲが左右に出て使い物にならない。諦めて単焦点に切り替えての撮影となった。M106は好きな対象であるがこんなに小さく撮ったのは初めてで、更に小さな銀河も写っている。中央上はエッジオン銀河のNGC4217で暗黒帯の存在が分かります。最近60Dでの撮影は酷いノイズが出ていたが、今回は大丈夫のようで一安心。

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撮影日時,場所:2021年4月14日 21:00~ 愛知県茶臼山周辺

撮影機材:タカハシFSQ106(F/5,530㎜)+60D+LPSフィルター+EQ6+QHY5L

撮影条件:ISO3200, 5分×26枚、ステライメージ9,photoshopCCで画像処理

 

NGC4244:りょうけん座のエッジオン銀河

極淡銀河第2弾、銀河を横から見たエッジオンタイプの銀河で、細長く銀河の中心部にも膨らみがない淡くて華のない銀河でした。また、NGC4565のように暗黒帯もほとんど確認できませんでした。細長い針のようなシルエットで海外では「Sirlver Needle Galaxy」と呼ばれているようです。

淡くて横向きの銀河はやはり発色も少なくなんとなく寂しい。撮影後の画像処理も面白くないので今回限りにしておこう。

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撮影日時,場所:2021年4月19日 20:30~  三重県熊野市

撮影機材:タカハシμ180+レデュサー(F/9.6,1728㎜)+X7i+HEUIBフィルター+EQ5+QHY5L

撮影条件:ISO3200, 10分×18枚、ステライメージ9,photoshopCCで画像処理

 

NGC4236:りゅう座の棒渦巻銀河

折角熊野まで来たので、これまで撮影できなかった淡い銀河を撮ろうと意気込んできた。このNGC4236は比較的大きな銀河であるものの実際撮影すると、中心部もぼんやりしておりコントラストも良くなく、周辺に至っては本当に淡い!撮影機材の選択ミスでF8では歯が立ちませんでした。HⅡ領域もある活動的な銀河のようですので明るい鏡筒で再チャレンジしたいと思う。

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撮影日時、場所:2021年4月10日  00:30~ 三重県熊野市

撮影機材:R200SS×2倍エクステンダー(F/7.6,1600㎜) +60D+LPS-P2フィルター+EQ6+QHY5L

撮影条件:ISO3200, 10分×18枚、ステライメージ9,photoshopCCで画像処理

 

NGC4038&4039:からす座の触角銀河

近場の撮影ポイントは天気が良くなく、約2年ぶりに熊野まで遠征した。ここまで来るとさすがに空は暗いが、海辺なのでシーイングが気になるところである。

二つの銀河が衝突して互いの重力によって影響を及ぼし合うことで、両方の銀河から長いしっぽが伸び、昆虫の触角にのように見えるのが特徴の銀河で、アンテナ銀河とも呼ばれています。この画像でも僅かにしっぽが写っていますが非常に淡く、高度も低いことから写りはあまり良くありませんでした。

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撮影日時、場所:2021年4月9日  20:30~ 三重県熊野市

撮影機材:R200SS×2倍エクステンダー(F/7.6,1600㎜) +60D+LPS-P2フィルター+EQ6+QHY5L

撮影条件:ISO3200, 10分×18枚、、ステライメージ9,photoshopCCで画像処理

 

NGC3486:こじし座の渦巻銀河

こじし座?余り聞いたことがない星座にあるNGC3486は知名度は低いようだが、綺麗な銀河と思います。中心核は明るいが、取り巻く腕は非常に淡くHⅡ領域に見られる赤い斑点があるようだが確認できず。次回はもっと撮影時間をかけて撮影したい銀河です。

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撮影日時、場所:2021年4月7日 20:00~ 愛知県茶臼山周辺

撮影機材:ビクセンR200SS(F/3.8、760㎜)+QHY178C+LPS+ケンコーEQ6Pro+QHY5L

撮影条件:ゲイン20、-20℃、8分×15枚、ステライメージ9,photoshopで画像処理

 

M82:おおぐま座の不規則銀河(葉巻銀河)

M82とM81は15万光年ほどしか離れておらず、巨大なM81の重力の影響を受けて変形させられた不規則銀河です。そのためスターバーストが引き起こされて生まれた星々が一生を終える際に超新星爆発で赤いジェットが特徴です。写真でも銀河の中心部から両端に向かって赤いジェットが飛び出しているのが分かります。当日はシーイングがあまりよくなかったため、解像度はイマイチで銀河中心部の暗黒帯が撮れなかったのがちょっと残念でした。

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撮影日時、場所:2021年4月7日 22:30~ 愛知県茶臼山周辺

撮影機材:ビクセンR200SS(F/3.8、760㎜)+QHY178C+LPS+ケンコーEQ6Pro+QHY5L

撮影条件:ゲイン20、-20℃、10分×10枚、ステライメージ9,photoshopで画像処理

 

NGC4725:かみのけ座の渦巻銀河

 

かみのけ座の中央部にあるNGC4725はあまり知名度はないが、視直径約10分・明るさ10等級で以外に大きく明るい銀河です。棒渦巻銀河の一種で中心部を斜めに貫く構造をしており、二本の腕が全体を取り巻いています。その外側にも淡い腕が広がっているようだ。初撮影であるが結構写真映えする銀河だと思います。ただ、色彩があまり出なかったので、次回はもう少し明るい鏡筒で撮影したい。f:id:tosi0710:20210330223636j:plain

撮影日時,場所:2021年3月17日 22:00~ 愛知県茶臼山周辺

撮影機材:タカハシμ180+レデュサー(F/9.6,1728㎜)+60D+LPSフィルター+EQ5+QHY5L

撮影条件:ISO3200, 10分×13枚、ステライメージ9,photoshopCCで画像処理